ネズミ被害の相談で最も多いのが「天井裏の足音」と「壁の中の物音」です。
実は、音がする場所によってネズミの種類が推定でき、種類によって効く対策が変わります。
この記事では、天井裏・壁の中・床下それぞれの駆除手順と、最後の仕上げになる侵入口の塞ぎ方を紹介します。
場所でわかるネズミの種類と対策の方向性

家に出るネズミは主に3種類で、それぞれ得意な場所が違います。
音の場所から逆算すると、相手の正体と作戦が見えてきます。
| 音のする場所 | 疑わしい種類 | 特徴 | 対策の方向性 |
|---|---|---|---|
| 天井裏・壁の中 | クマネズミ | 身軽で高い所が得意。警戒心が強く罠にかかりにくい | 環境的防除+追い出し+封鎖が中心 |
| 床下・水回り・排水まわり | ドブネズミ | 大型で湿った場所を好む。攻撃的 | 罠・毒餌が比較的効きやすい。封鎖必須 |
| 物置・倉庫・家具の隙間 | ハツカネズミ | 小型で狭い隙間から侵入 | 小さな隙間の封鎖と粘着シート |
都市部の家屋被害の大半は、天井裏を住みかにするクマネズミです。
東京都の防除読本でも、警戒心の強いクマネズミには罠や毒餌だけでなく環境的防除(餌と巣材を断つ)を中心にすべきとされています。
天井裏・屋根裏のネズミ駆除

毎晩の足音の主戦場です。
手順は「追い出す→捕まえる→塞ぐ」の3段階で進めます。
手順:くん煙で追い出し→点検口まわりに粘着シート→封鎖
まずネズミ用くん煙剤を点検口から投入し、天井裏から追い出します。
使い方の詳細は燻煙剤の正しい使い方をご覧ください。
次に、点検口付近や梁沿い(ネズミは端を走る習性があります)へ粘着シートを敷きます。
最後に、軒下・屋根と外壁の取り合い・換気口など高所の侵入口を塞ぎます。
天井裏ならではの注意点
- 断熱材の巣:ちぎられた断熱材は巣の材料。見つけたら巣ごと撤去して消毒
- 配線かじり:漏電・火災リスクの現場。かじり跡があれば電気工事店にも相談
- 作業安全:天井裏は足場が悪く、踏み抜き・転落の危険がある。奥への進入は無理せず、点検口からの目視と手の届く範囲まで
壁の中・床下のネズミ駆除

直接手が届かない場所は、「出入口で待ち伏せる」のが基本戦略です。
壁の中:壊さず「出入口」で仕留める
壁の中のカリカリ音の正体は、壁内の空洞を上下移動しているネズミです。
壁を開ける必要はありません。
ネズミは必ずどこかで壁から出て餌を探すため、台所の配管が壁を貫通する部分・巾木の隙間・収納の奥など、壁との接点に粘着シートや毒餌を仕掛けます。
音の位置をメモしておくと、業者に依頼する場合も調査がスムーズです。
床下:ドブネズミ想定で罠+封鎖
床下や水回りはドブネズミの領域です。
床下収納を外すと床下を覗ける家が多いので、フンの有無を確認し、通り道に罠や毒餌を設置します。
あわせて床下換気口の破れ・基礎のひび割れを金網で塞ぎます。
湿気が多く感染症リスクも高い場所なので、作業時は手袋・マスクを必ず着けてください。
場所を問わず最後は「侵入口の封鎖」で決まる

どの場所で駆除しても、外とつながる穴が開いたままなら外から補充されます。
ネズミは1cmほどの隙間でもかじって広げて侵入するため、封鎖は金属素材(金属たわし・亀甲金網・防鼠パテ)が必須です。
チェックすべき場所は次のとおりです。
- 通風孔・床下換気口の破れ(床下ルート)
- エアコン配管・台所配管の壁貫通部(壁の中ルート)
- 軒下・屋根と外壁の取り合い・換気口(天井裏ルート)
- 外壁のひび割れ・戸袋の隙間
駆除全体の流れはネズミ駆除の完全ガイドを、自力でやる場合の手順と撤退ラインはネズミ駆除は自分でできる?をご覧ください。
場所別のネズミ駆除でよくある質問
場所別の対策でよくある質問をまとめました。
- Q1. 天井裏の足音は必ずネズミですか?
-
A. 限りません。足音が重い・ドスドス歩く場合はハクビシンやアライグマ、イタチの可能性もあります。
これらは鳥獣保護管理法の対象で勝手に捕獲できないため、フンの大きさなどで種類を見極めてから対策してください。 - Q2. 壁の中でネズミが死んだらどうなりますか?
-
A. 数日で腐敗臭やハエが発生することがあります。
位置が特定できれば壁の一部開口が必要になる場合もあり、ここまで来ると業者案件です。
壁の中で死なせないためにも、毒餌より捕獲系の罠が向いています。 - Q3. 自分で天井裏に入って作業してもいいですか?
-
A. おすすめしません。踏み抜き・転落のほか、フンの粉塵による感染症リスクがあります。
点検口からの目視と手の届く範囲までにとどめ、奥の作業は業者に任せるのが安全です。 - Q4. 場所によって業者の費用は変わりますか?
-
A. 変わります。天井裏・床下の作業や封鎖箇所の数で金額が動き、軽度2万〜6万円、家全体の防鼠工事込みで10万〜30万円が目安です。
詳しくは費用相場の記事をご覧ください。
まとめ:場所で相手を見極めて、最後は必ず封鎖
場所別対策のポイントは次の3つです。
- 天井裏・壁の中=クマネズミ、床下・水回り=ドブネズミと見当をつける
- 手の届かない場所は「出入口で待ち伏せ」が基本
- どの場所でも、仕上げの封鎖をしなければ再発する
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